画面のサイズは「1024 × 768」 文字のサイズは「小」にして御覧ください。 毎日更新!

PC Network Basic Training

通信費ダイエット


次の通信設備を例にダイエットを考える。

  • ISDN回線が2回線、TAを経由しアナログ換算で4回線として構内交換機PBXに収容されている。
  • PBXの内線側は内線電話機のみが3台収容されている。
  • アナログ電話回線が単独で引かれFAXに接続している。
  • ADSLが1回線引かれ、ルーター経由でPC LANに接続している。
考察
  • ISDN 1回線はアナログ換算で2回線分あり、しかも同時通話が可能なので、内線電話機がすべて使用中であったとしてもあと1回線分が使用できる。ここに無駄が1回線分生じている。
  • TAの機能と設定によっては、ここに着信があると鳴動する電話機がないので社内では誰も着信に気づかない。この電話をかけてきた外部の方(通常お客様)には、「いつまで待っても呼出音が鳴るが誰も出ない。」ということになる。
    (話中音にもならないことに注意!)
  • 業種によってはFaxの送受信回数・送受信時間は一日で数回・数分であり、Faxが接続してある電話回線は一日のうちほとんど使用されていない時間のほうが多く回線利用率に無駄がある。
  • ADSLはアナログ電話回線で音声通話して使用していない周波数を利用しており、音声通話をしながらADSL通信を行えるので、上記例ではアナログ電話回線1回線分が使用されずに無駄になっている。
  • 毎月、ISDNとアナログ回線をそれぞれ2回線づつで基本使用料金を4回線分支払っている。
    (ISDN事業用で\3,500 × 2 = 7,000-、アナログ事業用で\2,500 × 2 = 5,000-)
ダイエット例
  • ISDN一回線を休止する。今後電話回線の追加時に休止回線を利用でき「施設負担金…電話加入権」を新たに用意する必要がないので、\72,000-のダイエットとなる。
    (休止回線は日本全国どこででも復活使用可能)
  • Faxのトラフィックがそれほどの量でない場合(ほとんどの企業に当てはまる)には、FaxをPBXの内線に収容し単独の電話回線を休止する。\72,000-のダイエットとなる。
  • ADSL回線は音声電話との同時使用タイプに変更し、スプリッタによって分けた音声電話回線をPBXの外線として収容する。 これによって、内線電話機台数分の通話は確保でき今までの同時通話数には変化なく、電話使用の業務に影響はない。
  • ISDNとアナログ回線をそれぞれ1回線づつ休止したことで、月々の基本使用料金も2回線分に減らせる。
    (ISDN事業用で\3,500-、アナログ事業用で\2,500-)
  • 音声通話を電話機に着信・Fax通信をFaxにそれぞれ着信させるには、2本の契約回線を「ダイヤルイン」グループとしてダイヤルインサービスをNTTに申し込めばよい。電話とFaxの鳴分けだけならば契約回線番号がそのまま使用できる。
    (月々電話番号1つあたり\800-)
  • TAがダイヤルイン番号送出対応機・PBXがダイヤルイン対応機であることが必要。
  • NTT側の局内工事を一度で完了するスケジュールにすると、局内工事費も\2,000-で済む。
    (スケジュールを分ける毎に1,000〜2,000円の局内工事費がかかるぞ!)
  • このダイエットを導入する費用は、ダイエットを導入することで
    • 将来にわたって支払う必要のなくなるランニングコスト数か月分
    • 将来支払う必要のない2回線分の施設負担金
    で十分賄うことが可能。
  • 内線電話機が2台ならば、アナログポートが3ポートのTAを使用することでPBXさえ不要で、更なるダイエットが期待できる。
    (ダイヤルインサービスではなくiナンバーサービスが使用できる。PBXのメンテナンス費も不要となる。)
  • 既に利用しているTAが、アナログポートを2ポートのみ装備するタイプであれば、 ADSLを利用しているアナログ電話回線を音声電話との同時使用タイプにしてFaxに利用することで対応できる。
    (この方法もダイヤルインサービスではなくiナンバーサービスが使用できる。PBXのメンテナンス費も不要となる。)
  • 浮いた予算をBoxティッシュ購入予算に転化できる。
    (ひと月でアナログ事業用基本料金2,500円分もBoxティッシュを消費することはまずないと思うが・・・。)
※ 変更前のもったいない例を実践している企業は案外多い。しかし、損をしている事に気付いていないこともまた多い。そこで、
  「経費でティッシュを購入するような無駄をするなよな!」
と言う経営者が出てくる。しかもそれがITやPCを教える企業であったら、そんな学校でまともなITを教えられるはずが無い、と考える。君はそんな学校でITを勉強したいか?
HIEDA.NET
Copyright (C) 2003 by Yasumaro. All rights reserved.
 ↑ ご意見・ご感想・ご要望・苦情はこちらまで。↑
最終更新日2003年02月23日
 どこがかわったかって? 教えないよ!!