1st
カルメンマキをまともに聴き始めたのは、1979年も終わりごろ。だから「1枚目」「2枚目」「3枚目」を同時に購入した。つまり解散後。
兄の方が1976年ぐらいから「OZ OZ」と言っていたので、バンド名と「私は風」という曲名だけは知っていたが、購入するまでまともに聴いたことはなかった。「これがあの、私は風、かぁ〜!」。確かにカッコよかった。感激した。当時ハードロックが好きだったので、このアルバムでは「午前一時…」と「私は風」が好きだった。
20を過ぎてお酒を覚えて、終電近くまで飲んだときには、大声で「午前一時…」を歌いながら帰った。
(新宿三丁目にロック酒場があって毎週火曜日がハードロックの日だった)
しばらくは「崩壊の前日」を収めている2枚目が1番好きだった。録音がロスアンゼルスということで音色が他の二枚と異なっているところも。周りのOZコピーバンドも「崩壊の前日」ばかりだったしね。
しかし、そのうち「III」が1番すきになった。周りは「ハードロックでない。」とか言っていたけれど。そうだね、1stと「III」はロックだけれどハードロックではないかも。現在は「1st」が1番好きかもしれない。しかし、「III」との差はほとんど無い。どちらも同じ程度好きである。面白い事に、時がたてば、聴き込むほどに、好きになるのである。「III」はチョット暗い曲があり、そこの部分がいい時と悪い時がある。「南海航路」「26の時」「空へ」がいい。1stは「朝の風景」「6月の詩」「午前一時のスケッチ」「私は風」が良い。となると、3対4で「1st」の勝ちか?
1st,3rdどちらの歌詞カードもマキさんの手書き文字である。
この1stの前にシングル「午前一時…」がリリースされているが、ミキシング・エフェクトが異なるだけでテイクは同じである。「ベスト・オブ・カルメン・マキ&OZ」や「ゴールデン☆ベスト カルメン・マキ セブンティーズ・ロック」でシングルバージョンは聴ける。
バンドとしてのメンバークレジットで2nd,3rdと共通するのは、マキと春日のみ。サポートとして深町純の名がある。
OZを知らない知人に1stを聴かせたら「五輪真弓みたい」と言っていた。そうかぁ〜?
(僕は五輪真弓のほうを知らぬ)
2nd
1st,3rdはへヴィなサウンドがあってもロックだが、2ndはハードロックだ。
2.「崩壊の前日」はスピード感ある。1「イントロダクション」合わせて一曲だ。 後はバラード。5.と6.は特に暗くハードロックしている。
1980年当時、毎晩聴いていた。寝ながら聴いていた。1.Introductionから2.崩壊の前日へのながれがよい。「崩壊の前日」をコピーしているバンドは多かったけれど、Introductionをコピーしているバンドにはお目にかからなかったな。しかもみんなライブバージョン。ぼくは1.もコピーしたよ。
A A A A E E E E Em Em Em Em Bsus4 Bsus4 G G
A A A A E E E E B B B B B B B B
(1,2,3弦だけで)
加治木剛さんの歌詞がまた良い。加治木さんが東京おとぼけキャッツのリーダー・ダディ竹千代さんとは知ったのは1982年のこと。
今回、改めて聴く。全編無駄な曲はない。しかし、毎日聞いているとそのうち疲れる。楽には聴けない。覚悟がいる。
歌詞カードは見開き・上下対称の印刷で底辺に曲名が逆さにあり、鏡に映すと読める。残念ながら、1st,3rdと異なり、マキの手書き文字ではない。
バンドメンバはマキと春日を除き一新、Bass川上茂幸・Key川上雅文・Dr工藤賢一
3rd
カラオケDAMにも「5.空へ」があるし、よく唄う。「1.南海航路」「4.26の時」「7.昔」「8.エイジ」も良い。
マキの手書き文字歌詞カードが1st以来復活したのも良い。 聴くほどに、年を経るごとに良さがわかる。 このアルバムは通して聴くと更に良さがわかる。
バンドメンバは2ndと異なるのはDrの武田治。後は同じ。
OZは3枚目のときから「カルメンマキ」が取れて「OZ」と名乗っていたはずだが・・・
聴かずに評論するやつは嫌いだ!
以前、昼間のアルバイト先でロック好きの人とお話しする機会があった。僕がOZに言及すると、
などと言っていた。
しかし、この6月、某駅前のミュージックパブのカラオケDAMにて、僕が「空へ」を披露すると
(まぁ、僕の唄の上手さもあるが)
と訊いてきて、携帯型電話機にメモしていた。なんだ?以前の批評は聴いて判断したんじゃないのかよ!
こいつ、オリジナルも既成曲も偉そうに「よい・悪い」を評論しているけれど、それが出来るだけ音楽聴いていなんだろうし、センスもないんだろうな。ホントはきっと。迷惑な奴だ!
初出日 04 Sep 2007
最終更新日 04 Sep 2007