今日の恭麿
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アメリカから牛肉が入ってくるのが、ほぼ決定しましたね。何でも20ヶ月以内の牛ならば検査なしでいいのだとか。

これって、以前も述べたけれど20ヶ月以内の牛にBSEがいないという証明にはならないのだけれど、アメリカの人は20ヶ月以内の牛にBSEがいないというように考えているらしい。で、

  • 「この牛は20ヶ月以内の牛である。」という証明書を添付する
  • 20ヶ月以上の牛は検査対象とし検査済み証をつける
という方法を取るから大丈夫だ、と言っているけれどこれもまた駄目だね。

BSE対策で牛肉買取を実施したときに対象外の肉を「あたかも対象内の肉」のごとくごまかしてお金を得た企業って複数いたでしょう?今回も同様、

  • 20ヶ月の月齢を越えた牛でも「20ヶ月以内ですよ」と紛れ込ませる
  • 20ヶ月以上の牛で検査をしていないにもかかわらず検査済み証を添付する
なんて事になりかねない。

だいたい、全頭検査もしていないで(検査しているのは全生産中の1.2%だそうだ)BSE感染牛が1頭しか見つけられていないのを、全頭検査を実施している日本で14頭のBSE感染牛が見つかったことと比較して、
 「アメリカで発見されたBSE感染牛は1頭、日本では14頭。だからアメリカのほうが汚染されていないんだ。」
といっているのだからどうしようもない。サンプル抽出の理論から言うと、残りの98.8%にも満遍なく1.2%に1頭の割でBSE感染牛がいる、と考えられないか?

何度も言うけれけど、アメリカ産の牛肉は検査していないからBSEが見つかっていないだけなのだ。全頭検査をして「それでも見つからなかったよ」といってはじめて安心できるのだ。

検査費用を理由に検査しないという理屈も気に入らない。日本では全頭検査をしていても商売が成り立っているのだから。

最終更新日 31 OCT 2004


 

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