昔、お世話になった某企業からお仕事依頼。でも断った。
まず投機のお話をしましょう
株とかFXとかで、現状の値動きに対して、
「臨機応変」
なんて考えて対応すると、大体個人投資家は損する。
プロの投資会社はトレーダーの個人プレーではなく、チームとコンピュータによって動きます。とても個人では太刀打ちできない。
そこで個人投資家に対してよく言われるのが、
「感情を排し、買値と売値の目標額を決めて機械的に行う」
がある。
底値に近いときに買目標に達していても、
「もう少し下がるんじゃないかな…」
なんて感情に動かされると、実際に下がったとしても、そのときにまた同じことを考え、結局買時を逃すことが多い。
売り時も同じ。売り目標で利益確定すれば良いのに
「まだ上がるんじゃないか?」
なんて感がえて売り時を逃す。
同様に今回のお仕事の価値も、相手の態度・相手の事情によって変動させてはいけない
こちらが切り売りする知識と時間とエネルギーという労働は、元請が儲かる案件なのか・儲からない案件なのかによって左右はされないのだから。
お願いベースというのは、実は何にも残らない。「是非に」といわれても言葉は只。仕事を受けるまでは、お金さえかからなければ何とでも言える。
受けたら「ありがとう。」という言葉があっても、おなかは膨らまない。たぶん、僕がいい返事を返すまでこの権に関わっている人達はだろうが、
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
一度お引き受けすると、
「今回はとってもサービスしているんだからね!」
とこちらが言ったとしても、水曜日以降は、
「一度受けたからには・・・」
となるのは当たり前。
「今回、天災さんには赤字覚悟できてもらっているのでそこまでやらせちゃいけないよ」
なんてことはまず期待できない。
周りの方々から比べると高給であっても、天災のポテンシャルからすると、
> 2・定時で終了し、休日出勤・残業も一切なしであれば、可能。
>
> 上記の2に関しまして、本多さん(仮名)とお話をしましたが、難しいとの判断でした。
>
> 1に関しても、天災さんのご希望通りの金額は、極めて難しいのは事実です。
> また、何とか交渉しまして、3375円までは、引き上げてもらいました。
では、相対的赤字になる可能性が大。
正直、本多さん(仮名)の会社の事情は僕にとってはどうでもよいこと
上司の方が
「それで人一人雇っていくら儲かるの?」
と言うらしい。それに対して返す言葉がないから、約束できないから、案件ベースでしかお約束できない、
という事情。
根性論は嫌いだが、
「それで人一人雇っていくら儲かるの?」
に対して
-
返す言葉がないような働きしか出来ない、
-
自信がない、
-
失敗したときのリスクを負いたくない、
-
どうにかして利益を出す、なんてことは考えない、
ということなんでしょう。
そして、
-
自分たちはリスク負わないけれど、
-
下請けにはリスク持ってもらいましょう
という態度。
本案件のクライアントに対する態度が決まっていない、というのも問題
「検証用PCをどちらが用意するのか?」
「自分のもっているスキルを出来うる限りだして働くのか?」
etc、etc、etc、・・・
このようなここの質問に
-
どうするんでしょう?まだ決まってない…、とか、
-
人間関係が壊れない程度
なんて「その場で考えた教科書的な回答」というのが一番いけない。ポリシーが決まっていない。
長い従業員生活の中のひとつのお仕事をこなす、ということのみ。
女性のチームリーダの方から
「業務部長がとってきたお仕事なんでお断りできない」
というお話もあり。そうじゃなかったら「おいしくないお仕事」としてお断りするような案件なんでしょうかね?多分そうなんでしょうね。
予算も決まっていて、自分のもっているポテンシャルをすべて出すようなことしたら見合わない、
なんて考えているんでしょう。
だから、
-
とてつもない残業が発生するようなことはしたくない、とか
-
支援業務という名目なんでリスクは少ない、
なんて発言が出てくる。
さて、派遣スタッフとして働いている人達には、松竹梅、ありまして、
-
アルバイト・フリーター感覚の「約束の時間に来ない」「ばっくれちゃう」無責任から、
-
現場の正規従業員よりもビジネス感覚あり、
なんて人達までいろいろである。
当然、天災さんは超A級である。原則、お引き受けする金額がいくらであっても、自分の持っているポテンシャルを出来うる限りすべて出すタイプ。
だから、
「今回は安い金額で引き受けているので手を抜いてくださいね」
なんてオーダーには対応しにくいタイプ
※ 実際こんなオーダーがある
「天災さんは余力がそこまでやってしまうんでしょうけれど、同じ金額で派遣されているほかのスタッフは、そこまで出来ない。それがお客様からの、
なぜ出来ない?
というクレームになる」
なんてこと、今までの人生で複数回ある。
本案件、元請がクライアントらいくらで引く受けているのか?、なんてことには興味ないし知る必要もない。ただ、
「今回のかかわりを名刺代わりにして、クライアンとからお仕事をどんどんもらってくるようにする。」
「だから本案件では儲からなくても、可能な限りのことをする」
なんて戦略があると仮定した場合、
「天災さん!出来うる限りの事してください。」
「便利屋さんになって、クライアントから「某社に頼んで良かった」、という言葉が出てくるようにしてください。」
というお話があってもいい。
しかし、先日、質問一個5000円のお話をしたときに
「クライアントさんはプレミアサポートに入っていますから」
という回答。
わからないことあったら、まず隣の人、次にチーム内の人、そしてフロアの人と訊いていって、自分たちで解決できないときに「プレミアサポート」という方法をとるはず。いきなり担当レベルで、隣の人にも訊かず、「プレミアサポート」に電話しますかね?ということから、
「クライアントさんはプレミアサポートに入っていますから」
というこんな馬鹿な回答をするチームリーダは駄目!
回答。
天災は、以前、MSとIBMの仕事だけをしている開発会社のお仕事に、間3社入れてしたことがある。(これをやる人身売買会社は多重派遣と言う違法行為なんだぞ!)
この企業、MSのプレミアサポートに人を出していた。
またもっと以前、MSのプレミアサポートにスタッフとして派遣スタッフを入れていた人身売買会社にもいた事があるので、MSのプレミアサポートで働いている人達のスキルレベルは判る。
今回の案件に対して、元請がどのようなポリシーで臨むのか?を決めていないから、
「仕事持ち帰っていただいてもいいですよ、といわれた」
とか
「検証用PCをどちらで用意するのかきめてない」
とかお話しているんでしょうね。
本案件が、結果的に簡単なものだったとしても、あるいはつらいものだったとしても、元請Iの正規従業員の方は、それによって賃金変わるでもなく、ただ日々のお仕事としてこなすだけなので、
「訊いても回答が返ってこないんです。」
と平気で言う。
で多分、天災のような派遣労働者のリスクが理解できないから
「いろいろと細かい質問してくるけれど、なんか面倒がっているのかしら?」
「そんな質問に答えるのも面倒だわ!」
なんて考えていそうな、こちらの質問に対して丁寧ではないしゃべり方をしてくる。
クライアントさんがどうのというよりも、
-
元請で今回の案件に対しての態度・姿勢が決まっていない、
-
現場に入ってから臨機応変に対応していく、
というのが一番困る。
-
テクニカルスキルを臨機応変に対応する、(こんなの当然!当たり前)
ということではなく、
これが決まっていない、のが問題だ。
-
とてつもない残業が発生するようなことはしたくない、とか
-
支援業務という名目なんでリスクは少ない、
などと発言しておきながら、
-
クライアントさんからのオーダを何でも引き受けてしまう、
後になってそんなことになりはせぬか?そんな可能性が否定できない案件である。
それゆえに
> 1・先日ご提示頂いた2875円の倍額であれば、可能。
> 2・定時で終了し、休日出勤・残業も一切なしであれば、可能。
は譲れない。
ただでさえ、予定より2ヶ月遅れの、けつに火がついているトンデモ案件なんだから
最後にもうひとつ
来年、3月あるいは4月以降の
「受け入れ派遣」(← 案件ベースではない常駐型のことらしい。こんな言葉を使用しているのもどうかと思うが・・・)
のお話も確約をいただいていない以上、こちらは期待できないので、
というやり方も気に入らぬ。
すべてが目先の問題さえ解決することだけで、将来のことは「可能性」のみ。約束ではないから。
はい、本多さん(仮名)、ここに書いたよ
エージェントはここに書いたこときっとお話しないだろうから。(気持ちは伝えたけれどね。)
これを読んで腹を立てるかどうかはそちら任せだけれど、ここに書いたのは悪口ではなく、親切だぜ。それが判らんようならお付き合いしない方が良い。
初出日 20 Nov 2007
最終更新日 20 Nov 2007