※ こんな知識、知らないで過ごせたら平和で幸せなこと。
IT系資格取得を狙う学校である企業が、人身売買人材派遣を始めた。まあ、IT系の資格って言っても、さまざまで、一応Oracleの資格なんか受講生に取得させていることから、それなりのスキルはあるのだろうが、メインで教えているのは、MOUSである。つまり、Microsoft Office Specialistというわけだ。いわゆる、
「いまどきのビジネスではパソコンぐらい扱えないとね。」
である。はっきり言うが、
エンジニアの資格ではない
で、ここの企業、がんばってプライバシーマークとか取得しているから、それなりのセキュリティのリテラシーってあるのかと思っていた。
メールアイテムがスパム判定
そうなんだ。何を勘違いしているのか、まぁ、一生懸命考えた結果、企業全体のルールとして、
メールの件名は、<会社名>より とする
なんて阿呆なルールで運用している。SPAM業者がこれを知ったら、喜んで、
<会社名>より
という件名のメールを出すだろうな。こんなことは当然、メールの標準添付の「迷惑メール対策機能」でさえ、はじくから、即ゴミ箱行きになるのである。
もちろん、発信アドレスを例外処理に登録すればスパム判定されないのだが、これって受け取る側で対策すると言うには、あまりにも発信者側が阿呆過ぎないか?
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セキュリティ的にSPAM対策をしなければと考えた
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無い知恵絞って、SAPMに利用されやすい件名を採用した
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志は悪くないから、採用した方法も悪くないはず
とでも考えているんだろうな。
担当者様
(中略)
さて、ここで仮定の話ですが、SPAM業者が、
「<会社名>より」という件名は有効である、
ということを何らかのきっかけで知ったとしましょう。
御社に登録しているスタッフだけでなく、不特定多数に
<会社名>より
という件名でメールが届くこととなるでしょう。
御社の存在を知っている取引先関係者にも届いてしまうかもしれません。
また、確実に、登録スタッフは、
<会社名>より
という件名を非SPAM判定に登録してあるので、削除されずに「受信トレイ」に届きます。
これがやばい理屈であることを、一応、先方には伝えた。でも、理解できなかったらしい。
天災に対しては、
などと、もろSPAMで多用されている件名でメールを送ってきた。
こんな学校に行ってはいけない
初出 Jun 04 2007
最終更新日 Jun 04 2007