よく来れましたね。 リンクになっていないのに。 その好奇心とSkillに拍手!!
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今回の「ここは変だよ」は一般読者の方には「何のことだかさっぱりわからぬ」話題である。一部の地域と組織に所属している場合にのみ、「あの事だな。」とわかる話題である。地域限定・読者限定とはそのような意味であり、誰でも閲覧可能なのは今まで通り。
で、ある組織のお話である。チーフっていうのにあこがれている方が多い。まぁ、判らなくも無い。なぜならばチーフになる条件として
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マネージメント能力がある
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人格もよい
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技術力・知識もある
と考えている方が多いから。だから、チーフに任命されたことで、
「自分の知識・技術力・ビジネスマンとしての哲学・行動様式が認められた。」
と考える方がでてきたもおかしくは無い。しかし、はたして、
ホントにそうかぁ〜?
この4月1日発表の体制表は
エイプリルフールじぁないのかぁ〜?
なんて思う方がいてもおかしくないぞ〜。
どのような基準でチーフが決定されたのか、まったくわからないので、以下判断基準として出でくる内容はまったくの憶測である。
チーフって人格者?
チームをまとめて作業をする・目的の方向にメンバーを導く、という役目があるのならば、マネージメント能力は必須だろう。単なる連絡係ならば誰でもよい。3月31日以前のチーフ経験者を思い浮かべると確かに
という部分が多少なりとも考慮されていたようだ。これも確認していないので、顔ぶれから見て勝手に判断している。
全てに通用しなくても、少なくとも、属しているチームが担っている仕事の技術的知識はなければならない。
しかし、4月1日以降の顔ぶれでは、マネージメント能力・人格・技術力・知識だけでは何でなの?と疑問を感じる人選もある。ということは、マネージメント能力・人格・技術力・知識だけが選定条件ではなく、何らかの別の要素も考慮されているはずだ。
それは何だろう?
まずチームありき
どのような組織でも、今必要な知識・技術というものがある。それは流行のように変化する。3月31日以前と4月1日以後では、このトレンドに変化があったと見る。そして、
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このメンバーは何が得意か
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このメンバーは何がしたいか
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このメンバーには何をさせたいか(技術習得・研鑚)
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ボスはどのメンバーがお好みか
というものを踏まえ、各チーム編成は決定されたのだろう。
四番目は意外と大事である。「そんなことで選定されたらズルイ!」と思う方もいるであろうが、ボスとの相性はチームの成績・活性力に多大な影響がある。大きな成果を望む場合、大事なことである。
ざっくばらんに言えば、一緒に働きたい人物か?ということなのだ。
さてここで、ボスという語について一部の思い込みの激しい人たちに誤解があったので追加説明する。メンバーにとってのチーフ・サブリーダー・リーダーなど上司は全てボスである。僕がOさんを「ボス」と呼んでいたのを知っている方も多いはずだ。
更に、どのメンバーがお好みか・いっしょに働きたい人物かどうか、についても解説を追加する。まず、
タップスという映画を見ていなければ、早速見るべし。20世紀FOX1枚買ったら1枚タダキャン ペーン 対象でもあるし。
主演:ジョージ・C・スコット/ティモシー・ハットン/トム・クルーズ/ショーン・ペン/
陸軍幼年学校にたてこもった生徒たちの中で、生徒会長でありリーダー格のティモシー・ハットンにサブリーダー格のショーン・ペンが相談する。
「あいつ(トム・クルーズ)は街中でマシンガンをぶっ放した。ベレー隊の隊長にふさわしくない。」
しかし、ティモシー・ハットンは、次の質問をする。
「けんかをする時に敵に回したくない相手は?」
「あいつ」
「けんかをする時に味方にしたい(頼もしい)奴は?」
「あいつ」
ここで、ティモシー・ハットンとショーン・ペンは笑いあう。
こういうことだよ。これ以上の解説はしないよ。
※ → Goo 映画
※ → The Movies
※ → シネマレビュー
メンバーによっては
「まったく得意でない分野を担当させられた。」
と考えている者もいるかもしれない。目先の利益ではなく、投資として技術習得を考慮されていればそのような場合も理解できるはずだ。そう、これは部分最適ではなく、全体最適を考えて編成されたチーム編成なのだろう。
で、まずチームありきでメンバーが決定され、その後、その中から
「誰をチーフとするか?」
が選考されたのだと思う。
メンバーの組み合わせによっては、マネージメント能力・人格・技術力・知識という点で、メンバーのうち誰がチーフになってもおかしくないチームもあるだろうし、最適者が居らず選定に苦労するチームもあっただろう。
あるチームでメンバーの方が、別のチームでもチーフに選定されるだけの条件を持っているだろうし、あるチームのチーフの方は、他のチームではとてもチーフが勤まらない、という場合もあろう。こうなると、単にチーフと一括りに出来ない。
「プロジェクト内全メンバーの中であるレベルをクリヤーしているから
チーフなのだ」
と考える向きも多いが、決してそうではないとおもう。現在、チーフの方が全員、チーフで無い方よりも、
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マネージメント能力・人格・技術力・知識が上であるとか、
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かつてのチーフ経験者と肩を並べるレベルに達した、
とかいうわけではないことぐらい、皆さんにもわかるはず。そのような方もいるし、そうでない方もいる。
その昔、欽ドンというバラエティ番組でよい子・悪い子・普通の子というコーナーがあった。この言葉を利用すると、
もあるということだ。
映画好きの方には、クリントイーストウッド・リーバンクリーフ・イライウォーラックのマカロニウェスタン続・夕日のガンマンはどうだろう。(原題:The good,The bad,The ugly 直訳:良い人、悪い人、汚たねぇ奴)
映画の中で二度それぞれが、
「俺、良い人」
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「俺、悪い人」
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「俺、汚たねぇ奴」 ……続・夕日のガンマン
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という場面が出てくる。
当該組織では、
「俺、良いチーフ」
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「俺、悪いチーフ」
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「俺、汚たねぇチーフ」
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っていうチーフのレベルがあるのだ。
チーフ制度の功罪
どうやら、マネージメント能力・人格・技術力・知識というものが選定条件としてあるようだが、それですべてが説明出来るものでもないようだ。現時点で
「こいつがチーフで大丈夫かよ?」
と思える人選があってもそれは、そのようなポジュションを与えて、職制にあったマネージメント能力・人格・技術力・知識を身に付けさせる意図が、選定者にあるのかもしれない。(経験しないと身に付かないのはネットワーク機器のオペレーションでも当てはまるでしょう?)
「マネージメント能力・人格・技術力・知識を向上させればチーフになれる」と競争させれば、組織の活性化・知識レベル向上もはかれる。これは素晴らしい。
しかし、ほとんどのメンバーがチーフ手当てなどといったギャラが増えるわけでもないのに、チーフにあこがれている現状では、功罪の罪の部分も見過ごせない。いわく
「僕はチーフ降格です。(T_T)」
「僕は今度チーフになったから偉いんだもんね〜。(^o^)丿」 ← これは迷惑だね〜(T_T)
「また僕はチーフに選ばれなかった。(T_T)」
「あいつはチーフ降格だぜ!あっはっはっ(^○^)」
「チーフ就任、おめでとうございます!!。((^o^)丿」
という勘違いが生まれている。
ここの組織は、プロジェクトでコンスタントな組織ではないからか、アウトソーシングでメンバーを多数集めている。それゆえ、様々な企業から人が集まっている。個人事業主や派遣社員も少なくない。そうすると、いわゆる上司・先輩がいない環境なので、チーフなのにもかかわらず
- 勤怠がだらしなくなる者もいる。
- 礼儀・作法もどこかに行ってしまう。
- どこから賃金の原資が出ているかなんて忘れて、お友達感覚で過ごすようになる。
- 仕事に対する責任感・危機意識なんてさらさらない。
- 出勤は遅刻が当然
- 遅刻で出社してもまずタバココーナーへ行く、
- 朝礼代わりのグループミーティングに遅刻で出ないこともざら
- グループミーティング後も作業にかかる前にコーヒーもしくはタバコ休憩を15分
お前ら、ホントにこれで良いのか〜?!
朝のグループミーティングに出ずに、一日の予定を計画・把握できないだろう?
更には、勤怠態度ではなく、仕事の進め方・技術知識で
「こうしたほうがいいんじゃない?」
「それじゃ、間違ってる。動かないよ。」
というアドバイスにも、
「あなたは私の会社の上司でも先輩でもないのだから、
うるさい事言わんといて!!」
という態度である。こうなると、チーフでない人の話は聞かなくなる。注意してきた相手がチーフであっても、やはりまた「あなたは私の会社の上司でも先輩でもないのだから・・・」を言うようになる。こんな事を考える人が逆にチーフにでもなったら(実際そんなケースも生じているのだ!)チーフ風をふかせて…どんな事態になるのか、お判りであろう。
嗚呼、何たる勘違い
マネージメント能力・人格・技術力・知識で見れば複数のチーフ候補と思われるメンバーがいる場合、「人を育てる」という観点から、
ということもあるだろう。またそれ以外では、
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勤続期間の長いほう、あるいは短い方を選ぶ
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人生経験が長いほう、あるいは短い方を選ぶ
など様々な何らかの別な、そのときそのときで最適と考えられた選定条件が考慮されたと考える。で今回の顔ぶれとなった。
以上の考察から結論を導くと、
「4月1日以降はみんなが考えるほどチーフって偉くないぜ!」(のはずだぜ!)
である。誰が見ても「チーフで当然!」という方ばかりではない現状では、チーフになりたがるのは、
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誰から見ても「チーフで当然!」という世界を実現するんだ!
という気持ちでない限り、なりたがってはいけないと考える。こんな気持ちがなくて、
「僕は今度
チーフになったから偉いんだもんね〜。(^o^)丿」
としか考えられないのならば、チーフになってはいけない。(おまえのことだよ)
逆に4月1日にチーフでなくなったからといって、
「降格になってしまった。(T_T)。」
と悲観しなくてもいいのだ。(選定者・推薦者に見る目が無いだけのことさ)
マネージメント能力・人格・技術力・知識で見ればチーフとしてもおかしくないAさんはチーフではない。Aさんは実質Kさんのもとでチーフ級のお仕事をしているのだから、またその能力はあるのだから、あのチームは「チーフ不在」にしなくてもいいんじゃないか?、
なんて僕なんか思うんだけれどね。ぼくがあなたの年齢の時にはあなたほどできていなかったよ。
ということで、どうやらマネージメント能力・人格・技術力・知識なんてことはほとんど考慮されていない場合もあるのだ。だから、
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チーフなのにもかかわらず遅刻常習という方々や、
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「僕は今度チーフになったから偉いんだもんね〜。(^o^)丿」と言っている方々
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「あいつはチーフ降格だぜ!あっはっはっ(^○^)」と言っている方々
がチーフでいる限り、
「僕をチーフと呼ぶなよな!」
である。
で、結論は・・・「僕をチーフと呼ぶなよな!」
21 APR 2004 追記:
これを書いたからって訳でもないのだろうが、4月21日の組織変更でチーム構成に変更があり、
めでたく?僕はチーフではなくなった。とたんに僕に対する
言動が変わる人もいる。まったく何なんだろうね?
29 MAY 2004 追記:ここまで
04 Jun 2004 一部修正