答まで教えてもらっては駄目!ゴールを示されたら自分でプロセスも考えないと
以前、失業者相手の再就職を目指したIT講師をしたときに、教えて君!ばかりで、ゴールにたどり着くまでのプロセスを自分で考える、なんて人は一人もいなかった。
以前、ネットワーク業界では有名なgeneさんの講義を受けたときに、ゴールにたどり着くまでのプロセスを自分で考える、を実践されて、自分が間違いではないと自信を深めた。
そんな話を彼にもお話したにもかかわらず・・・。
数日だけ、新社会人のIT講師をした。
そのとき新社会人に、
の課題を出した。
その課題を解決する中で、インターネット検索をして答の要素を探す、項目も入れた。新社会人、どんな語をキーワードとして検索したら良いかも判らない様子。でも、そのようなことの経験を積み重ねて「どんな語で検索するのか?」というセンスも身についていくハズ、であった。
新社会人の隣に座っている30歳男性、困っている様子を見てアドバイスを始めた。
「それじゃぁ、新社会人の課題じゃなくて君の課題になっちゃうよ。」
と言ってみたが、やめない。
そこでもう少し強い調子で、今度は笑顔なしで言ってみた。
「苦労することで覚えていくということもある。課題の答まで教わっちゃ本人の課題にならない。やめて!。」
すると、
「随分悩んでいるようなので・・・」
とかぶつぶつ口ごもっていた。きっと新社会人からも「意地悪な人」と思われているだろう。でも他の人に任せたら、自分で答を探すのををやめたら、新社会人の成長は無い。この30歳男性の一見親切は新社会人の成長課題を奪っていることから実は親切ではない。
ピアノの練習って、指の力を付ける練習曲から始めるんだぜ。
ギターを始めるとまず指の先が痛くなり皮もむける。ここで挫折する人が多い。経験重ねるうちに痛くなくなる。他人に弾いてもらっても自分は上手くならないし、いつも痛いまま。
権威ある人の記事より 追記:Aug 05 2007
どうも判って頂けない感じなのでね。
朝日新聞 2007年08月05日朝刊 31ページ 教育面 「あめはれくもり」・・・気付くタイミングを待つ 池谷聡
私たちの会社が学校に提案している体験型授業の一つが「いきいきゲーム」だ。
(略)
ゲームスタート直後、子供たちは何をしていいか判らず困惑する。しかし私たちはサポートは一切しない。何もわからない状態だからこそ、自分で考える。わからない中で行動することが何かを知ることや学びにつながる。
先日、このゲームを学校の先生に覚えてもらい実践する機会があったが、今ひとつうまくいかなかった。
(略)
先生たちは子供の質問に答え、その内容を全員に伝えてしまう。わからない人を亡くすためには重要な行動だが、子供たちに自分で考えて欲しい場合には考える機会を奪うことになる。
(略)
どうだ?もんくあっか?
初出日 15 Jul 2007
最終更新日 05 Aug 2007