アメリカの圧力だけではないだろう。とにかく、「若齢牛の検査に限界がある」という言い方で、全頭検査を止めてしまう動きがある。どうやら、ほぼ決まったようだ。
ヨーロッパでは30ヶ月から検査対象である。日本では現在は、極端な話、生まれたばかりであろうと、検査対象である。だから全頭検査という。
日本では、30ヶ月以前の牛でもBSEが見つかったことがある。
全頭検査を止めるとして、その検査対象をどのようにして決めるのか、それが不明確だ。
かつての経験から、「20ヶ月から検査対象です。これは、ヨーロッパ(EU)より厳しい基準です。」と誰かが言っても、20ヶ月より若い牛にBSE感染が無い、という証明にはならない。ただ、ただ、20ヶ月より若い牛で、BSEが発見されなくなるだけのことだ。
とても、嘆かわしいことだ。
更新日:21 JUL 2004