Windows 95とWindows 98 1st EditionについてくるMS Faxは、Faxモデムをローカルに接続してあるマシンで、Faxの送受信が可能なのは、ご存知のことだろう。 そしてこのFaxを、共有フォルダのごとくネットワーク上に公開できる。これを利用すると、物理的に一台のFaxモデムをネットワーク上のWindows 95/98/MeマシンからFax送受信が可能だ。電子メールとして作成したメールアイテムのあて先を電話番号すればFax送信する。任意のアプリケーションで印刷先のプリンタとしてMS Faxを選択しても、Fax送信できる。受信時にFaxドキュメントは受信トレイに着信する。 受信に関しては、Faxサーバーとして起動しているマシン以外に、ネットワーク上の任意のPCでFax受信が可能となるため、人間の運用でカバーしよう。たとえば、Faxドキュメントは受信トレイに着信するので、Fax受信係とでも言う役目を用意し、受信したFaxは、MS Mail・WorkGroup Post Officeの共有フォルダやExchange Serverの共有フォルダにFax受信箱などを用意して放り込むとか、社内電子メールで送信という方法がある。
Fax受信係はローカルにFaxサーバーとして構成されたWindows 95を操作する必要はない。
MS MailやWGPOが導入されていれば、全員がPOP・SMTPのアカウントを持っていなくても、社内のコミュニケーションに限り、MS MailやWGPOの電子メールアカウントが使用できる。 → 詳細はここ Windows 2000やXp/2003でもFaxは標準で利用できるが、あくまでもローカル利用である。全てのマシンでFax送信したいとなったら、全てのマシンにFaxモデムを用意することとなる。もっとも、昨今のノートPCや家庭用デスクトップは標準でFaxモデムがついている場合も多いだろう。そのような環境でない限り、Faxモデムを共有できるのはありがたい。 Windows 2000やXp/2003の標準機能であるFaxを社内共有で利用するには、Fax受信係を用意して、Faxドキュメント受信後、社内電子メールで振分けという運用が考えられる。もちろんExchangeサーバーやWGPOの共有フォルダを利用してもよい。しかし、Fax送信については、物理的に同一のFaxモデムを共有することは(標準では)出来ない。
こうやって考えるとOSの進化は(有償サーバー製品を購入せよと言うマーケティング的理由もあるのだろうが)、機能面では後退と言う面もある。
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最終更新日:25 Mar 2006
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